iDecoによる節税を検討してみた
私の前年度課税所得は0万です。
という訳で、しばらく税金のことを気にしない日々が続いていたのだが、
残念なことに来年以降に所得のプラスが予想され、しっかり考えなければ
いけない状況になってきた。
そこで節税対策にとっても有効と言われているiDecoをピックアップし、
お得なのかを検討してみた。
現在の状況
私の現在の不動産収支はこんな感じになる。(かなり適当)
収入 :800万円
支出 :200万円
減価償却費:750万円
所得 = 収入 - 支出 - 減価償却費
= -150万円
何この減価償却費?って感じだが、耐用年数越え物件だから仕方ない。
で、問題は減価償却費を来年で使い切ってしまうこと。
つまり順当にいけば再来年の所得は600万。急に税金増えてしまう。
まあそれが普通のことなんだが、出来るだけ節税したいところ。
iDecoで節税を試みる
iDecoの特徴
iDecoについて調べてみて、個人的に意識しておきたいと思ったのは以下。
・掛け金を積み立てる
・そのお金で投信を買ったりできる
・それで利益が出ても非課税
・掛け金の分を所得控除できる(重要!)
・口座の維持費がちょっとかかる
・掛け金の積立停止/再開はいつでもできる
・掛け金の金額変更は年1回できる
・60歳まで引き出せない(重要!)
・引き出す時に税金がかかるかもしれない
メリット
節税におけるメリットは言うまでもなく「掛け金を所得控除できる」こと。
調べた限り、自営業は年81万6000円の積み立てが可能。
つまりその分控除可能ってことで、なかなか美味しい。
デメリット
最大の問題は、やはり60歳まで引き出せない点だ。
いざ使いたいときに使えないのはかなりきつい。
銀と金で森田が「金は実弾。資本がなければ手も足も出ない」
みたいなこと言ってたし。
iDeco運用に関する検討
iDeco運用にあたり、個人的に気になっていた点を確認してみた。
途中でやめたくなった場合、損しないか?
途中でお金が払えなくなったらどうなる?
これについては特徴で触れた通り、途中で積立を停止することが可能なため
ひとまず大丈夫ということが確認できた。
しかし、そこでさらに気になる点が浮上する。
それは、途中で停止したら維持費分が損になるのでは?という点だ。
以下は楽天証券に掲載されている手数料である。
掛け金を払ってる場合は月171円(年2,052円)、
払ってない場合でも月66円(年792円)かかることになる。
要するに積立やめても60歳になるまで維持費がかかるらしい…
ということでお次は上記数字を参考に、損しないかを計算してみた。
まず2年目で速攻積立を諦めた場合の概算手数料が以下。
2,052円 +(792円 × 23年)= 20,268円
※1年間積立、23年間停止の場合(私が60歳まで残24年なので)
これと満額積立による1年分の節税効果を比較してみる。
816,000円 × 20% = 163,200円
※税率20%は適当
比べてみると、節税効果のほうが圧倒的に高い。
しかもこれは2年目に諦めるという最悪のパターンの話であり、
本来は以降も節税の恩恵を受け続けることになる。
ということで、何でもいいからiDecoやれ!と考えてよさそうだ。
いざって時に引き出したい
これは調べた限りまず無理なので、諦めるほかなさそう。
(死んだらもらえるらしいけど)
入金額を抑えつつ節税もしたいなら、節税したいときはがっつり突っ込む、
そうじゃないときは停止又は掛け金下げる、っていうのを
うまく切り替える運用が自分的にはベターに感じた。
所得いくらだったらiDecoやる?
他にも控除がいろいろあって分かり辛いんだが、
とりあえず個人事業主の2020年ベースで考えると、
・基礎控除:43万(住民税ベース)
・青色申告の控除:65万
であわせると108万が基本控除されるので、108万をこえたら
その分積み立てるってのがひとつの目安になりそう。
てか所得0万だと、108万の控除を無駄にしてることになるのか。
減価償却費がでかいのも考え物だ。
まとめ
1年間満額突っ込むだけで、手数料を上回るプラスを得られるはずだ。
(私も再来年始める予定)