インフラファンド投資をやるべきか検討してみた
少し前から話題にあがるようになったインフラファンド投資。
その投資価値について検討してみた。
インフラファンド投資の概要
インフラファンド投資とは
非常に簡潔にいうと、「太陽光発電の売買」への投資となる。
絵にするとこんな感じだ。
インフラファンド投資の利点
配当利回りが高い
例えばインフラファンドである「カナディアンソーラーインフラ(9284)」
の利回りは以下となる。(2019年10月現在)
・配当 :7,300円/年
・株価 :118,200円
・配当利回り:7,300円 ÷ 118,200円 × 100 = 6.17%
これ配当狙いで株買ってる人はびっくりするのではないか?
収入が景気に左右されない
国の制度である「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)※」により
電気の買取価格が一定であるため、常に一定の収入が期待できる。
※「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」は、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度です。(経済産業省 資源エネルギー省)
業績の安定が約束されているのなら、株価がいきなり暴落するようなことは
まずないだろう。
インフラファンド投資の欠点
業績があがることもない
業績が安定しているという事は、株価が跳ね上がることも多分ない。
つまりキャピタルゲインは期待できない。
金利上昇に弱い
ソーラーパネルは借入金で調達しているので、利子の分コストがあがる。
それを相殺できる要素が特に見当たらない。
投資する価値はあるのか?
最大の懸念
概要だけ見ると、配当狙いの投資家にとってベストの投資に思える。
高利回り!保証された安定!キャピタルゲインは元からいらない!
金利は今後も上がらんでしょ?ってなもんだろう。
私も最初そう思ったのだが…やはりそれで終わらず、懸念が存在した。
それは、FITの価格固定は20年後までに限定されている点だ。
20年後には電気買取の価格固定が終了し、その時の価格で売買される。
で、以下が電気の買取価格推移である。20年後はどれだけ下がってるんだ…
・2012年度:40円/kWh
・2013年度:36円/kWh
・2014年度:32円/kWh
・2015年度:27~29円/kWh
・2016年度:24円/kWh
・2017年度:21円/kWh
・2018年度:18円/kWh
つまり最大の懸念とは、20年後インフラファンドの事業は
成り立たなくなってるんじゃなかろーか?ってことだ。(価格安すぎて)
20年後に何が起こる?
実際に何が起こるのか、未来のことなど当然分からないが、
株主の思考は予想できる。
それは、ぎりぎりまで配当を貰いつつ未確定の暴落前に売り逃げること。
株主は大体こんな思考でいるのではないか。私ならそうする。
結局インフラファンド投資は買いなのか?
20年後に何が起きるのか、逃げきりのタイミングも分からない以上、
ひとまずインフラファンドの投資は控えたい。
むしろ私が期待するのは以下の流れだ。
・暴落予想から、インフラファンド投資に対する恐慌状態発生
↓
・株主による投げ売り
↓
・ここで全力買い
↓
・買取価格固定の終了が大した問題じゃないと発覚
↓
・株価急上昇。大金持ち!
まとめ
20年後(正確には17年後?)インフラファンドが暴落したら、
全ツッパで買いを入れるのが勝利の方程式(個人の妄想です)