不動産投資本における良書の見分け方を発見した(続き)
前回、不動産投資本における良書の見分け方を紹介した。
thriftinstitution.hatenablog.com
今回はその続きとして、「結局何時いくらで物件売ればいいの?」
という点について自分なりのポイントをまとめてみた。
ポイント1:譲渡所得税
不動産を売って儲ければ税金をとられることになるが、その税率は
売却タイミングによって異なる。
・売却した年の1月1日時点で所有期間5年以下(短期譲渡所得):約40%
・売却した年の1月1日時点で所有期間5年超(長期譲渡所得) :約20%
20%の差はデカすぎるので、最低でも6年は売るのを待ちたい。
ポイント2:減価償却期間
「建物」を買った場合、かかったお金は費用として計上できるのか?
答えは出来る。(ちなみに「土地」はできない)
ただし一括ではなく、特定の期間(減価償却期間)に分割して計上する。
逆に言うと、その期間が終われば費用計上が減る→税金が増える
ので、ここが1つの売り時になると思う。
減価償却期間は耐用年数を基に算出する。
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耐用年数(法律で決まってる)
・木造 :22年
・軽量鉄骨(骨格材3mm以下):19年
・軽量鉄骨(骨格材3mm超) :27年
・重量鉄骨:34年
・鉄筋コン:47年
減価償却期間
・築年数<耐用年数
減価償却期間 =(耐用年数-築年数)+(築年数×20%)
・築年数>耐用年数の場合
減価償却期間 = 築年数×20%
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例えば築10年の木造建物を買ったら、14年後までには売りたい。
減価償却期間 =(22年-10年)+(10年×20%)
=14年
耐用年数切れの建物を買ったら?
例えば築23年の木造を買った場合、減価償却期間は4年になるが、
ポイント1に則って6年は待ちたい。
ポイント3:大規模修繕
アパートだったら屋上防水・外壁塗装・設備交換を10~15年毎に
やる必要があるが、数百万円かかったりして収益に大きな影響を及ぼす。
それを踏まえると、大規模修繕直後に売却するのはもったいないと思う。
(最近大規模修繕やりました!を売り文句にするのも有りだけど…)
個人的には、大規模修繕をやった後はしばらく保有して、次の修繕まで
多少余裕があるくらいの段階で売りたい。
あんまりギリギリだと旨味が無くて売れなさそうだし。
ポイント4:過去の取引実績
売却価格については過去の取引情報を参考にしたい。
以下で調べられるので、売る前にチェックする。
というか買う前にもチェックしときたい。www.land.mlit.go.jp
でもこれ築年数が載ってないから過信はできないか。
(追記: 普通に載ってた。自分の節穴アイに驚きを隠せない)
ポイント5:利回り
売った時、売却益コミコミで出来れば年利10%欲しい。
年利5%程度だったらインデックス投資 or インフラファンド投資やれば?
って思ってまう。手間もかからないし。
thriftinstitution.hatenablog.com
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ちなみに、いつ売れば利回り何%か?について、私は物件購入前に
シミュレーションツールを使って調べてる。(数字はざっくりだが)
まとめ
「売却に正解はない。それぞれの物件毎に異なる」と言って
お茶を濁すのは簡単だ。
しかしそれでも何か基準は欲しいので、どんな物件だろうと共通して
考慮すべきであろう点をまとめてみた。
売却についてさっぱり分からん!って人の参考になれば幸いだ。